聖の青春

昨日の日曜に観に行きました。

これまで関係者向けの試写会もあったのですが、一般に混じって見たかったので公開まで待ってました。


村山さんが東京に移籍していた期間のある時期、よく遊んでもらいました。

僕が奨励会三段で村山さんA級のときです。

村山さんと将棋は全くやらず、麻雀かお酒でした。徹夜麻雀も何度もやりました。
(「三段で何をやっているんだ」というツッコミがおありでしょうが、ここはご容赦を。)

村山さんの麻雀は上手いというより急所で勝負強くて、仲間内でもよく勝っていた印象があります。

ただなぜか僕は相性が良くて、村山さんとの麻雀はよく勝っていました。

あるときよほど悔しかったのか「君には麻雀で負けても将棋では一生負けることはない」と言われて「A級が三段に言うことじゃないよなー」と思ったことがあります。

でもそんな村山さんの大人げなさも手伝って(笑)普通に親しくさせてもらいました。

数名でカラオケボックスに行ったときのこと、皆交代で歌っていくのですが、なぜか僕が歌っているときに村山さんは早く歌いたいのか、聞いてられなかったのか(笑)分かりませんが、演奏中止を押します。

さすがに頭きて「A級でもやっていいことと悪いことがある」と言って僕も村山さんの曲途中で演奏中止を押して、二人で押しあっていたことがあります。あれはなんだったんだろうか。現場のダイチくんは「この人は何をやってるんだ」と思ったそうです。

呑んで支払いの時に振り返るといるはずの村山さんがいない(笑)慌てて追いかけて連れ戻したりとか。

僕にとってはひたすらお茶目でチャーミングな優しい方でした。

一緒に遊んでいて体が悪いとは全く感じませんでした。ただあとで思えば歩くスピードはいつもゆっくりでした。

最後に会ったのは僕が奨励会を辞めて少し後のこと。連盟に用があって行ったとき、バッタリ4階で会いました。

会うなり「知らない間にいなくなってたねー。言ってくれたら餞別くらい渡したのに」と言われ「今からでも遅くないですよ(笑)」のような会話を交わしました。

村山さんが亡くなった知らせを聞いたのは夏の暑い日で、僕はちょうどその一月ほど前に父を事故で亡くしたばかりでもあったので、どうしようもなくやるせない気持ちになったのを覚えています。

こんな長々と書くつもりはありませんでしたが、村山さんが僕の中で蘇ってきて、いろいろ思い出してしまいました。


映画は村山さん羽生さんがそこにいるようでした。また三段の奨励会最後の対局のシーンがあるのですが、自分のときを思い出して胸にグッときました。熱演揃いで「役者さんって本当にスゴイ」と思いました。

正直、テーマは重く終わってズッシリくる映画ですが、ぜひ皆さんにもご覧頂きたいと強く思います。僕もまた観に行くつもりです。


最後に話は変わりますが、拙著「泣き虫しょったんの奇跡」が重版(第3版)となりました!

「聖の青春」効果もあったのかもしれません。発売から十年以上になりますが、今も読んで頂けているのはとても嬉しいです。読んで頂いた方、関係者の方、本当にありがとうございます。


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